憲法を改正して漫画を規制?自民党の憲法改正推進本部長代行が語る

憲法草案に道徳は書き込まざるを得なかった(自民党憲法改正推進本部本部長代行)
(インタビューズ、2013年06月29日)
http://www.videonews.com/interviews/20130629_funada/

昨年公表された自民党憲法改正草案は、憲法の本旨である「国民の国家権力に対する命令」に加え、国民に対する義務規定や道徳規制などが含まれている。また、表現・結社の自由についても、「公益や公の秩序に反しない」という制限がつけられるなど、基本的人権の尊重を柱とする現行憲法の精神からも逸脱している点が指摘されている。
自民党憲法改正推進本部本部長代行を務める船田元衆院議員は「指摘されている問題点は今後も引き続き議論していく」としながらも、「道徳的側面は現在の日本人の規範意識が薄れてきている実情を考えるとどうしても書き込まざるを得なかった」と話す。また基本的人権をめぐっては、「憲法は多くの権利を保障する一方で、義務に関する規定が少ない。これが利己的な風潮に繋がっているのではないかと懸念している」という。


 
以下、船田元氏(自民党衆院議員)が委員長を務めた「国民の権利及び義務に関する小委員会」が発表した要綱。無茶苦茶です。
 

国民の権利及び義務に関する小委員会(自民党憲法起草委員会)
https://web.archive.org/web/20130328142252/http://www.kyodo-center.jp/ugoki/kiji/jimin-youkou.htm

表現の自由(21条)について
集会、結杜及び言論、出版その他一切の表現の自由は保障されるが、青少年の健全育成に悪影響を与えるおそれのある有害情報や図書の出版・販売は、「公共の秩序」に照らして、法律によって制限されうることを追加する。
「思想・表現の自由」は基本的人権の中でも最も重要な概念であるが、有害図書の氾濫という現状を考えるとその一部制限はやむをえない。

 

自民党憲法起草委員会は3日午後、党本部で「国民の権利・義務」小委員会(船田元委員長)を開き、「国防の責務」の盛り込みについて賛成論が多数を占めた。4月にまとめる党憲法改正試案に明記する方向で検討する。
表現の自由」(21条)については「青少年の健全育成に悪影響を与える恐れがある」場合に制限できるとしていたが、「有害情報は青少年に対してだけでない」との意見が出たため、制限の範囲拡大を含めさらに検討する。
「信教の自由」(20条)についても、国による玉ぐし料支出や宮中祭祀(さいし)への関与は認めるべきだとの考えに反対論はなく、「政教分離」原則を緩和する方向となった。

 

表現の自由」制限を検討 自民権利義務小委
共同通信、2005年2月28日)
http://www.47news.jp/CN/200502/CN2005022801002511.html

自民党憲法起草委員会の「国民の権利・義務」小委員会(船田元委員長)が、憲法21条の「表現の自由」「結社の自由」など基本的人権の制限を検討している。国の立場を優先して「国民の責務」を強調、個人の自由を抑制する国家統制的な志向が目立つ。制限の適用要件があいまいでメディア規制につながりかねないとの指摘も出そうだ。
同時に安全保障に関連する努力規定として「国防の責務」なども盛り込んだ。自民党がこうした規定を検討しているのは「権利乱用の是正と公共心の養成実現」に狙いがあるとみられる。11月に取りまとめる予定の党憲法改正草案の焦点に浮上してきた。船田氏が2月24日の小委員会に論点メモを提示。

 
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船田氏は国家レベルで"非実在青少年"規制を行う「青少年健全育成基本法案」も推進。
 

青少年健全育成のための有害図書類・有害情報規制に関する法整備を求めることに関する請願
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_seigan.nsf/html/seigan/1693212.htm

受理番号4739号 船田元君

 
改憲によって漫画やゲームなどを規制し、浄化するというのが船田氏のかねてからの主張です。
 
ドロドロの不倫劇の末に妻と子供を捨てて浮気相手と再婚した船田氏が振りかざす「青少年の健全育成」とは一体どんな代物なのか、実に興味があります。特に性表現規制に関して。
 

船田・畑結婚披露を痛撃
週刊ポスト、1999年6月4日)
http://web.archive.org/web/20020828070728/http://www.weeklypost.com/jp/990604jp/brief/opin_3.html

■船田氏前夫人の怒り

 GW中の電撃挙式・入籍で、畑恵参議院議員(37)との“政界失楽園愛”を成就させた船田元衆議院議員(45)。
 
 15日には早速、地元・宇都宮市で後援会の会員を前に、「3月離婚、5月結婚と期間が短いとか早いとかいわれているが、私は長い時間をかけて手続きしたつもりだ」と釈明。さらに30日には地元のホテルで新妻・畑議員のお披露目パーティーが予定されている。
 
 船田議員の後援会会員で同市市議のひとりはあきれ顔でこう話す。
 
「船田氏は畑氏にべったりだが、船田事務所のなかはガタガタだ。秘書は2人辞め、後援会会長、幹事長は12月に辞表を出し、後任も決まらぬまま。船田氏は前回の衆院選の際、前妻のるみさんを選挙応援に使わないといっていたのに、実際は畑と交際中にもかかわらず、るみさんを連れ出した。婦人部などは『だまされた』と激怒して、いまだに許せないといっている
 
 そのるみさん(45)は現在、高2の次女、中2の長男の2人の子供とともに実家などに戻ることもなく、宇都宮市内でひっそりと暮らしている。しかも、新居は船田邸から車でわずか10分ほどのところだという。エプロン姿で家から出てきた彼女に、話を聞いた。
 
――別れても船田氏の地元に残っているわけは?
 
「子供の学校のためです。子供が大きくなったら出ていくでしょうが、どうなるかはわかりません」
 
――やはり生きがいは子供?
 
「それは母親として当たり前じゃないですか」
 
――将来は子供を代議士にするつもりですか?
 
「それはないですよ。ならないですよ、なりたくても」
 
――先ほど息子さんにお会いしました。
 
「かっこいいでしょ」
  
そういうと、るみさんはうれしそうな笑顔を見せた。
 
――この前の衆院選の時に選挙の応援に出ましたが?
 
「いままで一度も出たことはなかったのですが、あれがはじめてでした」
 
――あの頃、船田氏と畑氏が関係あったのは知っていたのですか?
 
(無言でうなずく)
 
――それでも応援をした?
 
「あの時にはまだはっきり別れるという話はなかったですから」
 
――別れた理由のひとつに姑の昌子さんと仲が悪かったという人もいますが?
 
「そんなことはないです。つい最近もいろいろ話をしてきたほどですから」
 
最後にこう聞いてみた。
 
――5月30日に、地元で畑さんのお披露目パーティーがあるようですが?
 
(無言のまま)
 
――何とも思わない?
 
(激しい口調で)「何も思わない人間なんていないでしょ」
 
――ではどう思うのですか?
 
「ご想像にお任せします」
 
そういって立ち去る彼女の顔から笑顔は消えていた。

 

永田町での不倫ドラマ、船田氏、畑氏が入籍へ
(Radica、1998年6月27日)
http://ninjin.net/radica/HTML/980627.html

 写真週刊誌でスクープされて以来、話題になっていた自民党の船田元衆院議員と畑恵参院議員の不倫。その二人が、船田議員が離婚が完了しだい入籍を予定していることが明らかとなった。
 
 両議員とも早くから、ホームページを持っていたこと有名だが、今回の報道で特別なことはページにアップされていない。ただ船田議員のページには掲示板があって、なかなか面白いことが書き込まれている。
 
 さすがに入籍のことに関しては何も書き込まれていない。正式は発表待ちと言うところか。しかし、不倫に関しての発現はいろいろ残っていた。いま読んでみると、船田議員が発言を意識的に残していたとも思える。
 
「私は不倫だろうが何だろうが立派な政治をしてくれりゃ良いと思っていますが、政治家同士のオフィス・ラブってえのは、あまりにお手軽、 お気楽で頂けない。」
 
「先生は立派な人格者だが、チンポの躾はなってないようだ。我を通す前に、ご自分が公人であり、選挙民の代表であることをもう一度お考えになるべきだ。<略>今の関係を、今後もお続けになるおつもりなら、議員をお辞めになって、どうぞこの国から出ていって下さい。」
 
「皆さん船田さんの不倫に怒ってらっしゃるようですが、私は結構面白がってます。<略>同じ立場の女性と恋愛できる船田さんはえらいと思います。」
 
「政治のことを考えたら、スキャンダルなんて小さい、小さい。」
 
 選挙的には、船田元衆院議員と畑恵参院議員は大打撃だろう。元UNO!編集長花田氏は、二人は今回落選だと言い切ったらしい。 
 
 しかし、選挙がどうのこうのより、永田町が二人を認めたのが面白い。過去、昭和24年に不倫の末に、結婚した議員がいたと言う前例はあったようだ。下手なスキャンダルよりも、けじめを取った方がいいと判断した自民党幹部もいたのだろう。
 
 この結婚は是か非か。選挙がすべてを明らかにしてくれるだろう。

 
脛に傷がある政治家ほど声高に「青少年の健全育成」を唱えるもの。
 

道徳的側面は現在の日本人の規範意識が薄れてきている実情を考えるとどうしても書き込まざるを得なかった」(船田氏)

 
道徳的規範はご自分の白ブリーフにでも書いておけばよろしい。
 

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「有害環境から子どもを守る会」の正体

5年前に旧ブログにアップしたエントリーを再掲。石原慎太郎謹製の非実在青少年規制条例(東京都青少年健全育成条例)が大問題になった際、条例賛成の署名を集めていた「有害環境から子どもを守る会」について。
 

「民主主義の力」が止めた「非実在青少年」条例
(保坂のぶとのどこどこ日記、2010年6月17日)
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/4c3c2ea2bfea8aff14d31e7b81b1236a

「子供の環境を守る会」という団体が筆頭になった15団体が11884筆の署名を議長に提出した。連名している団体は「有害環境から子供を守る会」という名称が基本になっているようだ(ただ、どういうわけかどこの報道機関も15団体の動きは伝えていない)。

  
以下、1万2千筆近くの署名を集めたにも関らず、何故か報道機関に総スルーされたという同会の詳細。
 

特定非営利活動法人 有害環境から子どもを守る会
https://web.archive.org/web/20100914060501/http://volunteer-platform.org/npo/entry.php?id=74558

代表者・・・・岡崎正子

所轄庁・・・・大阪府
 
目的・・・・この法人は、子どもの教育環境の浄化に関する活動を行うと共に、倫理道徳・家庭教育の再興のための活動を推進し、青少年の健全育成に寄与することを目的とする。

 
有害環境から子どもを守る会の代表である岡崎正子氏は漫画を審査して「有害図書」を決める(実態は出来レース大阪府青少年健全育成審議会で委員を務めていた人物だ。東京都青少年健全育成条例問題で炎上している最中に規制推進派の御用メディアである産経新聞好意的に紹介された事もある。
 
とあるNPOも同会をこのように紹介している。
   

署名活動に参加
(NPO法人エムスタイル&ジョブ、2009年3月16日)
https://web.archive.org/web/20090416123229/http://www.mstylejob.net/imamadeno_katsudo.html

青少年健全育成を阻止する『児童ポルノ有害図書・有害情報」の一掃を求める署名活動に参加しました。NGO団体「世界平和女性連合」で「有害環境から子供を守る会」を発足し活動していたのでエムスタイルでも協力いたしました。1週間という短い時間でしたが147名の署名が集まりました。ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。

 
というわけで、有害環境から子どもを守る会は「世界平和女性連合」が運営していた事が判明世界平和女性連合霊感商法で悪名高いあの韓国カルト「統一協会(教会)」の傘下にある婦人団体である。
 

統一教会統一協会)被害者家族の会 : 世界平和女性連合(WFWP)
https://web.archive.org/web/20141028184236/http://www12.ocn.ne.jp/~kazoku/tk-jyoho/tk-jyoho4.htm

現在、社会的に問題となっている事に関し世界の縮図は家庭であるというようなキャッチコピーで、巧みに主婦や若い女性を勧誘しているようです。教育問題、高齢化等の社会問題あるいは、青少年の非行、等々、統一協会信者でなくても気になるような問題を解決しようと色々な奉仕活動をしているようです。

 

潜入レポート!統一協会サークル〜神とエイズとゴミ拾い
(信じる人々、2008年12月30日)
http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Vega/6529/kokusui/shoukyou.html

最初の学習会の講師について身元を洗ってみることにした。「WFWP支部会長」という肩書きだったが、WFWPは「世界平和女性連合」の略であることを知る。そして世界平和女性連合」は統一協会のダミー団体との事であった。ヤバい!こいつら間違い無く統一協会だ!

 

統一協会隠し 教壇に/偽装組織の「世界平和女性連合」神奈川の小学校 霊感商法に引き込む
赤旗、2008年5月5日)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-05-05/2008050515_01_0.html

全国霊感商法対策弁護士連絡会全国弁連)によると女性連合は統一協会がつくった「隠れみの」で、信者勧誘や資金集めの窓口的な組織。全国弁連は「厚木市が推奨する良質な団体と誤信した市民が女性連合の活動に参加し、資産を奪われ人生を狂わせられないか、深刻に憂慮している」との文書を市長に送りました。全国弁連事務局長の山口広弁護士によると、女性の関心事を看板に地域や教育現場への浸透をはかるのは女性連合の常とう手法で、厚木市の事例は氷山の一角です。

 

統一教会の女性連合幹部が正体隠して中高生に“純潔”性教育(前編)
(やや日刊カルト新聞、2014年8月13日)
http://dailycult.blogspot.jp/2014/08/blog-post_13.html

筆者が確認できただけでも、この女性幹部を講師として招聘した学校の数は栃木・群馬・長野・山梨の公立校・私立校合わせて数十校に上る。何故、霊感商法や偽装勧誘で社会問題となっている悪質な団体の幹部が一般の学校に講師として潜り込むことができたのか?取材を進めてゆくと、統一教会系女性団体が組織的に構成員を使ってPTAや学校関係者に近付き、巧妙に教育現場へ介入していたのではないかとの疑惑が浮上した。

 
有害環境から子どもを守る会が掲げる「環境の浄化」「倫理道徳・家庭教育の再興」という“目的”も世界平和女性連合のそれと共通している。
 

世界平和女性連合
http://bit.ly/8OetRS

1992年4月に 統一教会教祖の文鮮明とその妻、韓鶴子により創設。1997年には国際連合・経済社会理事会の諮問資格を有するNGOに認定される。世界各国に支部を持つが会員数は不明。総裁は韓鶴子。講演会、アジアからの留学生への奨学金支援、教育再建の情宣活動、海外支援と国際交流など、青少年の環境浄化や家庭教育運動などの活動を行う。機関紙『IDEAL FAMILY』を毎月発行。純潔教育推進」を掲げるなど、伝統的家庭の価値観を重んじている。

  
驚くべき事に世界平和女性連合は国連NGOである。
 

WFWPとは
(世界平和女性連合公式サイト)
https://archive.is/5dgRP

2014年、国連のNGO委員会で4年に一度の報告書が審査され、世界平和女性連合(WFWP)の国連での総合協議資格が更新されました。

 

全国弁連統一教会合同結婚式について声明:統一教会合同結婚式に反対します
http://www.asahi-net.or.jp/~am6k-kzhr/news57.htm

現在でも千人以上の日本人女性が、世界中に派遣されています。実際は合同結婚式に参加する人を誘うためなのですが、世界平和家庭連合のボランティア活動だとウソをついて各国に滞在しています。活動目的に虚偽があるとして国外追放になった例も多数あります。家族から切りはなされて南米に派遣されたため悲観して自殺した日本人女性もいます(1996年11月ウルグアイ)。私たちは、このような深刻な問題をもつ合同結婚式に反対です。

 
日本人を食い物にしているカルトのダミー団体にお墨付きを与えた国連はその責任を問われるべきであろう。
 

青春を奪った統一協会―青春を返せ裁判(東京)の記録

青春を奪った統一協会―青春を返せ裁判(東京)の記録

わが父 文鮮明の正体

わが父 文鮮明の正体

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“漫画規制条例”は子供への性的虐待を防ぐ(中里見博氏/ポルノ・買春問題研究会代表、ポルノ被害と性暴力を考える会副理事)

東京都の青少年健全育成条例の強化に賛成している読売新聞が提灯記事で印象誘導中里見博氏は漫画やアニメの規制強化の為に活動している極左系のフェミニズム団体「ポルノ・買春問題研究会」(ポルノ被害と性暴力を考える会の母体組織)の代表。
 

出版を禁止する趣旨なし
(読売新聞、2010年12月14日)
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20101214-OYT8T00390.htm

東京都内の大型書店に置かれたある漫画には、幼女としか思えない登場人物による性行為が延々と描かれていた。1冊のうちの半分以上を露骨な性描写が占めるものもある。
 
こうした漫画は「少年コミック」「青年コミック」の棚に置かれ、ビニールで包装されていて表紙だけでは一見、他の漫画と区別がつかない。改正案は、こうした漫画を成人コーナーに置き、18歳未満には販売させないという内容で、出版を禁止する趣旨はない。*1
 
最初の改正案が都議会に提出されて以降、出版業界などからは、「表現の自由への侵害」「漫画文化を衰退させる」などと反対が相次いだ。しかし、ほかの自治体では都より厳しい規制が設けられている。1冊の漫画で性表現が全体の1割以上か10ページ以上になると成人指定となる場合もあるが、都は、改正案でも、こうした「包括指定」は取り入れず、出版側に一定の配慮をしている。
 
改正案について、中里見博・福島大准教授憲法)は、「今回の規制そのものは表現の自由の制約ではなく、対象になる漫画を区別なく『子どもに売る自由』が制約されるだけだという見方ができる。子どもへの性的虐待を防ぎ被害者を生まないための条例で、評価できる」と話している。(井上陽子)

 

非実在青少年〈規制反対〉読本

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非実在青少年◆読本 (ロマンアルバム)

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非実在青少年論―オタクと資本主義

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*1:スリード。事実上、流通禁止になる