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戦前もまず表現規制、そして国民の考えを取り締まった(ちばてつや氏/漫画家)

戦前もまず表現規制、そして国民の考えを取り締まった ちばてつやさん(漫画家)
赤旗、2014年9月07日)
http://mitb.jpn.org/20140907_masterchiba.jpg

いまの日本を見ていると、戦争へ突き進んでいった昭和初期の状況に、だんだん近づいているんじゃないかという気がしてなりません。
 
戦前のことや、戦後間もなくのころのことを知っている人も少なくなりました。自分も含めて、その人たちが感じていることは、いまは、戦前の空気に似通ってきたということです。
 
東京都青少年健全育成条例とか、児童ポルノ禁止法「改正」とか、漫画やアニメの表現の自由に関わるような問題が続いています。児童ポルノ禁止法「改正」では、たった数日間の国会審議で通されていますよね
 
戦前もまず、「エロ・グロ・ナンセンス」がやり玉にあがりました。エロ小説とかエロ写真とか・・・。「日本がこんな大変な時に、こんなものが出回っている」「こんな下品なものはこの世から消してしまえ」という雰囲気があった。そういうものは取り締まりやすいし、そのための法律も作りやすかったんですね。
 
そのうち、同じ法律で新聞記事や本、放送の規制にまで広げていきました。国民の目をふさぎ、耳をふさぎ、口をふさぐというように、国民の考えそのものを取り締まっていくことになっていった。権力を持つ人たちは自分たちが持って行きたい方向へ、国民ごと国を持って行く。反対する人、自分たちにとって都合の悪い余計なことを言う人はどんどん牢屋に入れられた。それが戦前の日本だったんです。