「ホラー映画を社会から除去する事が少年犯罪問題の対症療法」(河村建夫議員/自民党)
これはあの酒鬼薔薇聖斗事件に関する国会での議論で飛び出した発言です。
第140回国会 文教委員会
(1997年7月10日)
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/140/0170/14007100170021a.html
河村建夫議員(自民党)
「今回の事件も、類似性をうかがわせるような小説とか、あるいはホラービデオの存在が指摘をされておるわけでありますが、この情報化社会のもとで、未熟な精神しか持たない児童、子供といいますか、これが夢と現実をごっちゃにしてしまう。さらに、受験競争の中ではじき出され、孤立な存在になってしまって、まさに仮想の世界に入る、バーチャルリアリティーと呼ぶそうでありますが、そうした世界に入っていく。こうした青少年に悪影響を与える有害な情報といいますか、ビデオであるとか、あるいは極端に暴力表現を含むような図書、こうした有害環境を除去するというのも、今、当面起こっている問題に対する対症療法としては喫緊の問題になってきておると思うのであります。出版の自由、表現の自由との絡みもありましょうが、青少年の健全育成からいえば、総務庁、総まとめ役としてもっと強い姿勢でこの問題には取り組んでもらわなければならぬ、私はこう思っております」
ちなみに現在の総務大臣はホラー映画の法規制に執念を燃やしている高市早苗議員です・・・。
「パソコンゲームなどを見てもリセットボタン一つ押せば元に返る社会。こういう影響をもろに受けている」
「体重重い」「いい子ぶる」被害者発言、HPに立腹 佐世保小6同級生殺害 女児、殺意抱く
(西日本新聞、2004年06月04日)
http://www.nishinippon.co.jp/news/wordbox/display/1686/
河村建夫文部科学相は四日の閣議後会見で、長崎県佐世保市の小六女児死亡について「問題が起きたことは残念だが、事件に真正面から向き合い、各学校でどうしてこういうことが起きたのか話し合ってほしい」と訴えた。河村文科相は「パソコンゲームなどを見てもリセットボタン一つ押せば元に返る社会。こういう影響をもろに受けている」と事件の背景を指摘。「(この影響を)防ぐには、もっと深いところで命の大事さを心に刻まないといけない。そういうものに引きずられない教育を目指す必要がある」と語った。
ネット規制推進派でもある
日本経団連、河村文科相と懇談
(日本経団連タイムス、2004年7月8日)
https://www.keidanren.or.jp/japanese/journal/times/2004/0708/01.html
河村文科相は、小泉純一郎首相の意を受けて、「人間力」の向上を目標に、教育の構造改革を進めていると説明する一方、構造改革の中では財政論や地方分権論が先行してしまい、教育の根本に関する論議が不十分になっている現状に危惧を表した。 また、子どもの周りに存在する暴力的・犯罪的な有害情報などを見直す必要があることや、「心の教育」という原点に回帰する必要があることを指摘。その上で河村文科相は、具体的な取り組みとして、(1)教育基本法の改正 (2)家庭や地域の教育力の再生 (3)学校現場の教育力の向上 (4)職業教育・キャリア教育の充実 (5)学力低下防止に向けた基礎・基本の強化――の5点を挙げた。