「ポルノ買春問題研究会」と「ポルノ被害と性暴力を考える会」のメモ

ラディカル・フェミニスト極左トロツキストキリスト教団体関係者による規制推進団体「ポルノ・買春問題研究会」(APP研究会)とその外郭団体「ポルノ被害と性暴力を考える会」(PAPS)に関するメモ。
 

ポルノ・買春問題研究会

ポルノ・買春問題研究会(略称APP研)は、ポルノや買春をはじめとしたセクシュアリティの諸問題の研究を目的として、1999年12月に結成された反ポルノ、反売買春を掲げるラディカル・フェミニズム団体。外郭団体としてポルノ被害と性暴力を考える会がある。

森田成也・・・・・翻訳家、駒沢大学経済学部非常勤講師。ポルノ被害と性暴力を考える会世話人。西島栄という別名で、トロツキズムを掲げた日本革命的共産主義者同盟第四インターナショナル日本支部)が運営するトロツキー研究所の幹事を務めていた。

APP研のメンバーの一人である山本有紀乃は「女性と天皇制研究会」という反天皇制サークルでも活動している。

 
ポルノ・買春問題研究会は2009年に「性暴力ゲーム騒動」を引き起こし*1、成人向けゲームの規制強化を趣旨とした議員集会を自民党公明党と開催。ゲーム業界団体に対して政治的圧力を加え、自主規制を強化させる事に成功した。各集会では代表の中里見博氏(大阪電気通信大学教授、ジェンダー法学会)らによるレクチャーも行われた。
 
以下に転載したテキストは各党による公式説明である。
 

性暴力ゲーム規制で議論 中里見准教授 日本の研究の遅れ指摘
公明新聞、2009年5月3日)
http://megalodon.jp/2009-0520-1340-31/www.komei.or.jp/news/2009/0520/14585.html

性暴力ゲームソフトについて意見交換する党合同会議
 
公明党の「子どもを守り育てる環境整備に関するプロジェクトチーム」(PT、池坊保子座長=衆院議員)と「児童買春・ポルノ禁止法見直しPT」(丸谷佳織座長=同)は19日、参院議員会館で合同会議を開き、国際人権団体から批判を受けている日本製の性暴力ゲームソフトについて、福島大学中里見博准教授と意見交換した。
 
中里見准教授は、ポルノと売買春を人権と両性平等の観点から批判的に研究するポルノ・買春問題研究会の代表として活動してきた経緯を説明。性暴力パソコンゲームと性犯罪の関係について、「一般ポルノの影響力をはるかに凌ぐ可能性が大きい」と述べた上で、日本では英語圏に比べて性暴力ゲームの影響に関する研究が遅れていると指摘した。
 
池坊さんらは、性暴力ゲームから子どもを守るため、規制のあり方を含め調査を重ね、政府に対策を検討するよう働き掛ける考えを示した。

 

性暴力ゲームの規制に関する勉強会〜女性や子供たちを守るために〜
自民党、2009年)
http://women.jimin.jp/activity/game/index.html

いま世の中では、目を覆いたくなるような内容のDVDが平然と流通しております。特に女性や子供に性的な暴力を与えることで性的興奮を満たすようなひどい内容のものが、インターネット等を利用して簡単に手に入るのが日本の現状なのです。
 
先般、インターネット上で性暴力を描写したゲームが出品され、製造・販売が日本のメーカーによって行われていたため、イギリス議会やアメリカの人権団体から、日本に対する非難が寄せられ、現在でもその声は日に日に大きくなっております。
 
そこで私たち女性局ではこの問題を取り上げ、調査に乗り出しました。女性や子供たちを守るために何が必要なのか、何が求められているのか。女性議員だけでなく男性議員も一緒になって議論を重ね、政策提言をとりまとめました。女性や子供たちを取り巻く環境を守るよう全力で取り組んでいきます!

 
ポルノ・買春問題研究会と共同戦線を張った自民党議員が、山谷えり子氏、稲田朋美氏、片山さつき氏など香ばしいメンツばかりな件。
 

参照:自民党女性局役員一覧(2009年当時)
http://www.jimin.jp/jimin/wv2000/yakuin/yakuin.html

山谷えり子(局長)
石井みどり 中山泰秀 岡下信子
谷公一 西村明宏 寺田稔 赤池誠章
あべ俊子 飯島夕雁 井澤京子 井脇ノブ子
稲田朋美 片山さつき 川条志嘉 木原誠二
木原稔 山本ともひろ 近藤三津枝 佐藤ゆかり
とかしきなおみ 永岡桂子 長島忠美 西本勝子
丹羽秀樹 広津素子 福岡資麿 藤野真紀子
牧原秀樹 山内康一 森まさこ 川口順子
神取忍 島尻安伊子 丸川珠代

 
日本政府に抗議をしてきた「国際人権団体」(公明新聞より)、「アメリカの人権団体」(自民党ウェブサイトより)とは、ポルノ・買春問題研究会元代表の角田由紀子氏(弁護士)が理事を務めている海外フェミニスト団体イクオリティ・ナウの事だ。
 
つまり性暴力ゲーム騒動は、ポルノ・買春問題研究会によるマッチポンプだった疑いが強い。
  
近年は東日本大震災の影響によって外郭団体であるポルノ被害と性暴力を考える会を主軸とした活動にシフト。Twitterアカウントは@papsjp
 

会田誠展に抗議した『ポルノ被害と性暴力を考える会』とは?
NAVER、2013年02月11日)
http://matome.naver.jp/odai/2135937121614789601

ポルノ被害と性暴力を考える会による『ひとはみな、ハダカになる。』絶版・回収運動の反応
(Togetter、2012年4月17日)
http://togetter.com/li/289450

PAPSが森美術館会田誠 天才でごめんなさい』展に抗議
(Togetter、2013年1月28日)
http://togetter.com/li/446442

 
ちなみに石原慎太郎謹製の非実在青少年規制条例案(東京都青少年健全育成条例改正案)のたたき台作りに関与したキリスト教系の規制推進団体「ECPATストップ子ども買春の会」の運営委員らも「ポルノ被害と性暴力を考える会」に所属している。

 

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孤独な惑星―会田誠作品集

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三十路―会田誠第二作品集

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2次元規制を推進するフェミニズム団体の天皇批判 「天皇制はレイプ権に近い差別的権利」

天皇のような差別的・特権的・反動的地位に就く権利というのは基本的に、レイプ権に近い差別的特権的「権利」であると思います(ポルノ・買春問題研究会

 
次にポルノ・買春問題研究会、ポルノ被害と性暴力を考える会の中心メンバーが天皇は「レイプ権に近い差別的権利」を有していると非難した記事を紹介する。当ブログとは無関係の話題だが、この団体の思想信条を端的に表していると思うので取り上げた。
  

皇室典範改訂問題
ポルノ・買春問題研究会、2001年12月4日)
http://web.archive.org/web/20030719041858/www.app-jp.org/voice/2001/01.12.04.html

今回誕生した雅子氏の子どもが娘だったことで、にわかに皇室典範改訂問題がクローズアップされています。つまり、男子の長子に限定されている皇位継承者を、女性にも拡大しようというわけです。
 
皇位継承者を男子に限定しているのは、明らかに性差別的理由にもとづいています。ここから、皇室典範を改訂して、女性も皇位を告げるようにすることは天皇制の是非は別にして、男女平等の推進につながるのではないか、という意見は、一部のフェミニストからも出されています。
 
憲法学者の中でもこの点では意見が分かれていて、たとえ天皇制そのものが平等に反した存在であったとしても、現行憲法の枠内でできるだけ、平等の理念に近づけるべきで、したがって、皇室典範を改訂して女性も皇位を継げるようにするべきであると主張する憲法学者もいれば、もう少し左派的な憲法学者は、天皇制そのものが平等に真っ向から反するので、その不平等な制度の中での平等の追求は、意味を持たない、と主張しています。
 
さて、みなさんはどう考えますか?
 
私の個人的考えでは、後者の憲法学者の意見におおむね賛成です。つまり、皇室典範を改訂して女性も皇位を継げるようにすることは、男女平等の推進に結びつかないどころか、それに逆行するという立場です。これはもちろんのこと、現在、男子だけが皇位をつげるとする皇室典範が「よりまし」という立場ではなく、男女平等のためには皇室典範天皇制もろとも廃止する以外に道はない、という立場にもとづくものです。
 
たとえば、法律で、男性は女性をレイプしてもいいが、女性は男性をレイプしてはならない、という奇妙な法律があったとしましょう。ここで女性だけを「レイプ権」から排除しているのは、明らかに女性差別にもとづいています。さて、それに対して提出するべき対案は、「女性にもレイプ権を」でしょうか? いやそうではないでしょう。対案は、誰もレイプしてはならない、です。女性にレイプ権を認めることは、男女平等につながらないだけでなく、レイプされうる被害者を増やすことによって、すなわち、ジェンダー的な意味で「女性的」存在を増やすことによって男女平等をむしろひどくするものであると考えるべきです。
 
天皇のような差別的・特権的・反動的地位に就く権利というのは基本的に、レイプ権に近い差別的特権的「権利」であると思います。
 
天皇制は根本的に不平等に立脚し、女性を「世継ぎを産む生殖的道具」とみなすことに立脚した100%不平等な制度です。女性に皇位継承権を認めることは、この純度100%の不平等制度の存続を認めることであり、皇族の中に数えられた人々の無人権状態を存続させることであり、今後も、一部の女性が子産みの道具となることを持続させることであり、また、雅子氏の娘に天皇になることを強制する行為です。
 
以上のことから、私は、男女平等の観点にもとづいても、皇室典範の改訂には反対するべきであり、皇室典範そのものの廃止を要求するべきであると考えます。

 
余談になるが、ポルノ・買春問題研究会の中心メンバーが日本会議系の山谷えり子議員自民党)らと成人向けゲーム規制強化に向けた勉強会を開いたのとほぼ同時期に、同会関係者の知人だと自称する人物が複数のIPアドレスを駆使してウィキペディアの同会ページにある「天皇制批判」という項目を荒らしまくるという妙なトラブルが起きているw
 

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